疲れやすい自分をマネジメントする
疲れを溜めやすい時代です。そしてその中でもより疲れやすさを持った人もいます。疲れやすくても、他の人と同じように仕事をして、休日も自己研鑽に当てたり、遊んだりしてしまいます。
今はキツくても、倒れないかもしれませんが、あくまでギリギリのところで踏みとどまっているだけで、改善しないといつか倒れます。
倒れると人と自分にとって損です。
でも、スピードや量を求められる時代だし、自分でもやらなきゃと思ってしまいます。どうにかしたいと思っても他人から求められるスピードや量を変えるのは難しいので、疲れやすいままになってしまいます。
なので、せめて自分自身へ求めを緩めることから始めようというのがこの記事の内容です。
効果の高いリフレッシュ方法や疲れにくくするする術は全く書いていません。書いたのは今の自分で最大限活動するにはどうすればいいかということです。
■疲れやすい人が多い
疲れを溜めているなと実感している人は、都内在住者の80%らしいです。(ウーマンウェルネス研究会資料より)。そして、同資料によると、疲れが溜まる原因は、デジタルデバイスの普及による常時仕事モードの継続にあるみたいです。常時とは、仕事終わりや休日も含めてということです。
おそらく休日や平日の仕事のない時間も、他者の交流やSNS、自己研鑽などを仕事と同クオリティーで行っているために、疲れが取れない状況が続いてしまっているのではないでしょうか。でもそれだと、休日に仕事をしているのと同じです。
また、現代人の疲れやすさの原因は、脳疲労であると同資料にも記載があります。スマホやパソコンの普及で、いつでもどこでも他者や情報と繋がれることで、脳の休日はほぼ0になっています。
そのため、脳疲労を改善する上で、スマホやパソコンとどう付き合うのかも考えないといけません。
仕事が多さにプラスして、自己研鑽にあてる時間の多さ、デジタルデバイスの普及による便利さが、疲れやすさを引き起こしています。
■好きなことをしても疲れきってしまう
日々の仕事だけでなく、楽しいことをしているはずなのに、疲れてしまうこともあります。もちろん楽しいことでも行動すれば疲れるので当たり前ですが、疲れやすい人にとっては、楽しみが減るという大問題です。
好きなことをしても、疲れるのは本当はそこまで好きじゃないか、好きでも自分にあっていないことが考えられます。
歌うことが好きでも、歌が下手な場合と似ているかと思います。好きと得意は違うのかもしれないです。
それ以外だと大体は人のニーズを満たすことを自分の好きなことと定義して実行している場合です。あくまで人のニーズなので、疲れます。仕事と同じです。
好きなことをしていても、普通に疲れますし、体質的に、自分にとって、より疲れやすいことが好きなことになっていると、しんどくはなります。
■疲れを残さないメリット
そもそも疲れを残さないことにメリットがあるのか。損得を考えたときに疲れても得られる利益が多いのなら、そちらを取るでしょう。なので、メリットがないと変える気になりません。
そこでメリットを考えるとまず健全な状態で仕事や他者との交流ができることが挙げられます。そして健全な状態で活動することで、それぞれの質も上がります。
また疲労を溜めずにいれば、心に余裕ができるので、疲労によって起こる攻撃性も抑えられます。
なのでメリットは、趣味、仕事、他者との交流というライフイベントをより良い形で行えることです。
疲労を蓄積しないということは、人生レベルで大事なことです。
■疲れやすい自分をマネジメントする
厳しい言い方をすれば、疲れやすいのに、疲れを放置することは、自己管理ができていないということです。お金がないのに、お金を使ってしまう人と一緒です。
逆に言えば、ちゃんと管理すれば、疲れを溜めずに生活していけます。
僕個人が疲れを感じやすいので実践していることは、自分のキャパ以上の行動をしないこと。疲れにくくすることを考えがちですが、そんな都合の良いことはなく、慣れるまで時間がかかったり、生活習慣自体を変える必要があり、めんどくさいです。
仕事は、休日休んで元に戻るぐらいの力でやるし、休日遊ぶ時も自分の体調と相談して、内容を決めています。
疲れを溜めないことは、お金を使いすぎないことに似ています。自分のお金は収入と支出で決まり、支出が収入を上回ると赤字になります。そして、赤字が続くと破産します。
疲れも同じで、疲れと回復のバランスを保てないと、破産と同じで自分を維持できなくなり、ぐったりします。
なので、お金と同様に、疲れも収支計算する意識で、生活しています。
■ペースを落とす
自分が人より疲れることをするというのは、費用対効果が悪いとも言えます。ただ、自分にとって楽しかったり、必要だったら費用対効果が悪くてもやりたくなってしまうものです。
なので費用対効果が悪くても、実行したい場合、ペースを落とすという戦略をとります。例えば、週1でやっていたことを、2週に1回のしてみたり、旅行→仕事ではなく、旅行→完全オフ→仕事にしてみるなどです。
疲れが溜まりすぎることなら、回復期間を計算に入れて、実行回数を減らすことで、疲れが溜まることを防げます。
ただ、問題は、回数が減ることで、楽しみが減ったり、機会を損失します。
●童話『ウサギとカメ』
多くの方が『ウサギとカメ』を知っているのではないでしょうか。ウサギとカメが競争をして、ウサギが圧倒的で過信して休憩してしまい、遅いながらも歩みを止めなかったカメに先を越されてしまうという話です。
この童話で過信(自信過剰)して思い上がり油断をすると物事を逃してしまう。 また、能力が弱く、歩みが遅くとも、脇道にそれず、着実に真っ直ぐ進むことで、最終的に大きな成果を得ることができることを教訓としています。(Wikipediaより)
あくまで童話なので、現実に当てはめるとうまくいかないこともありますが、疲れやすい人はカメのように生きる覚悟が必要ではないでしょうか。
もちろんウサギのような人に憧れますし、求められたりもします。でもウサギみたいな人に憧れて適応障害になった僕は、カメのように生きてみて、疲れを残さず毎日を過ごし、余裕があったら自己研鑽に費やすぐらいのペースがあっています。
童話では、ウサギはかませキャラですが、完全な悪ではなく、良い面もあるので、自分にあった方法を取ることが1番です。
余談ですが、負けたウサギは後に狼を撃退して名誉挽回したという続きの話もあります。
●機会損失ではないか
人との交流や自己研鑽のペースを下げることは、機会損失かもしれません。。確かに短いスパンで見ると、量的には減っていると思います。
しかも、『ウサギとカメ』の童話でいうウサギみたいな速さで進み、そのまま止まらずに進める人もいるので、差を感じてしまうかもしれません。でもそんな人は超レアです。
そして、長いスパンで考えた時、結局、継続できていたほうが、より多くの機会に恵まれます。また、質的に考えた時も、健全な状態で臨むことができれば、交流や自己研鑽の密度は高まります。
学校のテスト勉強の内容はもう覚えていないけど、趣味として続けてきたことは、昔のことでも覚えていることが多いのではないでしょうか。
■今やりたいことをする
疲れ切ってしまう人をさらに追い込む行為として、将来のために何かすることです。仕事をしつつ、休日は自己投資に使うことが当たり前みたいになっているのではないでしょうか。
もちろん自己投資をする休日もあっていいと思いますけど、たまには将来のことを考えず、現在自分がしたいことをやってみる日を作ると、いいのではないでしょうか。
趣味でもいいし、寝るでもいいわけです。とにかく自分の直近の欲を満たすことが実は一番のリフレッシュ方法だったりします。
趣味を見つけられないという方は、以下の記事をぜひ見てください。無趣味から趣味が増やした方法について書いています。
■疲れやすい自分をマネジメントして、楽しく過ごす。
情報を得やすくなった現代は、危機感を覚える機会が増えた時代でもあります。だからこそ今の自分から脱するために頑張らないという気持ちになりやすい時代です。
この時代の中で、疲れやすい人は不利なように思います。それでも欠点と思わず、欠点を補おうとしないほうがいいです。
『ウサギとカメ』の話はあくまで、創作です。でも、カメの歩み方からから学ぶことは多いです。僕は、残念ながらウサギになれないので、カメを見本に生きてみます。