対等な人間関係を築くために【ジョハリの窓】で自分を客観的に見てみたら自分のことを全然話していないかった
対等な人間関係を築くためには自分自身が1人の人間として精神的に自立する必要があると考えています本来、精神的自立は成長過程における親や保護者との関係から形成されていくのですが、何らかの理由でうまくいかずにそのまま社会に出て「いい人」「優しい人」と言われながら、損な役回りや自分の嫌なことを引き受けてしまうことがあります
こういう人って自分が悪いと決めつけてしまいがちですがそれはその人のせいではなく環境が悪かったと思います
特に子供時代は環境を変えることが難しくまた環境に左右されやすいです
ですがいまさらその成長過程をやり直すことも当時の環境を変えることはできません
そのため対等な人間関係を築くには今の自分が何とかする必要があります僕は自分が自立できていないことに気づきながらもそれを変えられず苦しんでいますそれを誰かのせいにもできずどうすればいいかいろいろ試してみました
その中でいいなと思ったのが「ジョハリの窓」という方法ですこのツールはどれくらい自己開示をしているかわかるツールでコミュニケーションやビジネスの場で使われているみたいですが、今回は自分がどれだけ人に自分のことを話しているのかという視点でやった行きたいと思います
ジョハリの窓とは
自分をどのように公開ないし隠蔽するかという、コミュニケーションにおける自己の公開とコミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案された考え方。
自己には「公開されている自己」(open self) と「隠されている自己」(hidden self) があると共に、「自分は知らないが他人は知っている自己」(blind self) や「誰にも知られていない自己」(unknown self) もあると考えられる。
これらを障子の格子のように図解し、格子をその四角の枠に固定されていないものとして、格子のみ移動しながら考えると、誰にも知られていない自己が小さくなれば、それはフィードバックされているという事であるし、公開された自己が大きくなれば、それは自己開示が進んでいるととる事が出来るだろう
コミュニケーション心理学や健康心理学などにて頻繁に使用される考え方である。
Wikipedia
図解するとこのようになります
ジョハリの窓の使い方
ジョハリの窓を使う上で重要なのは、誰に対しての窓なのかをはっきりさせることです
家族に対して見せている自分と、職場で見せている自分には違いがあると思います
そのためジョハリの窓をやるときは最初に、対象の集団や個人を決めてから作成に取り掛かります
また、これを実際にやってみると埋めるのが難しかったので、どのような質問をすればいいかを記載したので参考にしてください
なお本来は複数人で作成を行うものなのですが、自己分析としてやるのと、プライベートな部分をいきなり人に見られないように一人で出来る方法を紹介しています
開放の窓
自分も他人も知っている自己のことで、自他ともに理解している性格などが該当します
この窓の項目が多いほど人に自分のことを見せているということになりますが、逆にこの窓の項目が小さいほど自分を見せていないので、他人にはあまり自分のことを理解されていないかもしれません
この窓を埋めるには、対象と普段話している共通の話題は何なのかを思い出してみると楽に埋められます
秘密の窓
この窓は自分は知っているが他人は知らない自分のことが当てはまります
コンプレックスやトラウマなども、こちらに該当すると考えられます
この窓の項目が多いということは人に見せていないことが多く、周りの人からは「よくわからない」と思われているかもしれません
また、自分がだしているよと思っているとしても、周りの人が知らない場合は、表現方法に問題があるかもしれません
1人でやる場合は対象の人に話したくないこと、話せないでいることなど文字通り秘密にしていることを書いていきます
・話せないでいること何か
盲点の窓
自分では気が付くことができていないが、他人は知っている自己のことで、個人の思考のクセや思わぬ長所などが
自分のことって意外に自分では見えていないものです
この項目と向き合うことで自分への理解が深まります
こちらは企業研修等では、ほかの人に自分について書いてもらい認識する方法が取られているそうですが、占いや自己分析ツールを使ってあっているなって思うものを参考にするのも手軽でよいと思います
1人でやるときは、今までに自分が言われたポジティブな印象や自分の特徴を思い出して埋めてみてください
自分は緊急時に慌ててしまうと思っていても、周りの人からは緊急時で落ち着いているとみられていたりと、意外な発見があるかもしれません
未知の窓
誰からもまだ知られていない、自己も他人も知らない自己のことです。一般的には秘められた性格や才能などのことを言います
この窓に埋まるものが多いと、今まで試せていないものが多かったり、我慢していたことが多かったりします
この項目に入るものを減らしていくと、新しい自己を見つけることができるので、解決策はやってみるだけです
ここではあくまで窓を埋めることをゴールにするので、自分への質問は今までやりたかったけど、何らかの理由で出来なかったものを書いていきます
僕のジョハリの窓
それぞれの窓に自分に質問を投げかけて作った僕のジョハリの窓です
対象にしたのは過去にトラブルになった上司です
開放の窓
凄く少ないです。漫画のこと以外はプライベートなことはほとんどしゃべっていなかったですね
つまり僕は上司に対してほとんど心を開いていなかったということにあります
漫画のことも聞かれたから答えただけなので、自分から開示したことってほとんどなかったように思います
秘密の窓
これが一番多くて全然言ったことなかったです。これを言っていれば防げたかもしれないトラブルがあったと思います
なぜここを見せられなかったのは否定されることが怖かったんです
自分で言うことではないですが、人に自分のことを話すと否定されるという経験から自己開示が怖くなってしまっていました
自己開示ができない人が最初に何をすればいいか考えて書いたのが以下の記事なので良かったらこちらもご覧ください
盲点の窓
本来なら自分ことを良く知っている人に聞いて埋める項目ですが、僕は周りから言われて自分では知らなかった部分を上げました
とはいってもこの上司が調子のよいことばかり言う人で実際にはやっていないことまで褒めるので全然褒められた気がせず、嘘ついているなと思って褒められるたびにその人への信頼がなくなっていきました
ですが、ここは伸ばしたいと思ったものについては開放の窓に移動できればと思います
この窓は一人でやるのが難しいですが、友達に自分についてどう感じているか、何が好きだと思うかを聞いてみてください
どうしても一人でやる場合は今まで自分に対して言われたポジティブな言葉をあげて、自分が自覚しているものは開放の窓に、自分は知らなかった言葉は盲点の窓に入れればいいと思います
未知の窓
結構我慢が多かった場合はここも結構埋まったり、逆に少なくても我慢しすぎてあまり出てこなかったりします
僕はもともと未知の窓に映画が入っていたのですが映画を見ることが増えて好きになりあまり人に入ってませんが、自分で自覚できるくらいにはなってきました
それまでは弟に無個性だと言われるぐらい自分でやりたいことをやってなくて我慢が多かったと思います
我慢というのはおかねの関係や時間の関係もありますが、こんなことしてないで勉強しなくちゃいけないとか仕事しなくちゃいけないとか義務感のあるものを優先して自分が楽しそうだなっていうものをやってこなかったというのが大きいです
特に釣りやホテルに泊まることは勉強や仕事そっちのけでやることに罪悪感を覚えてなかなか踏み込めていません
ですが、我慢しているものは自分が感情的にやりたいと思っている事なので、これから実行に移していきます
ちなみに釣りは既に予定に組み込みました
これからもこの未知の窓からどんどん新しい自分を発見できるのではと思います
対等の関係を築くために
本題に戻って「ジョハリの窓」を通して対等な関係を築くにはどうすればいいのか僕なりの考えを書かせてもらうと、自分の好きなことやプライベートな情報を開示というよりも自分が嫌だと感じることを開示していくのがいいと思います
嫌なことを開示していくということは仕事でも友人関係でもこれをやられたら嫌だな、こういうことはやりたくないということを頼まれた時などやちょっとした会話で話してしまいます
相手がちゃんとした人であればこれで相手の嫌なことを無理して頼んだり、誘おうとはしてこないと思います
もし仕事などでどうしてもやらなければいけない場合でも、適当に頼むのではなくて、誠実な説明を添えてどうしても頼みたいと言ってきたり、苦手な部分を省いてこの部分だけお願いしたいと言ってきてくれると思います
対等な人間関係が築けずに苦労している人は、断ること=悪いことと思ってしまっている場合が多く、その結果押し付けられることがあります
ですが相手もわざわざ嫌なことをやらせたいと思わないと思うので、嫌なことを開示することによって、自然に自分にとって嫌な誘いは減ってくると思います
また、自分の選択の幅が自然に広がっていくと思いますので、
人前に出ることが苦手な僕ですが、それを簡単にむしろ喜んでやってくれる人がいるんです
逆に僕の得意なことが、出来ない人もいるわけです
そういうふうに持ちつ持たれつの関係を築いていくことが健全な協力関係であり、集団として行動するメリットだと思います
まとめ
「ジョハリの窓」を使って自分が対象に対してどれだけ自分のことを開示しているかわかります
開放の窓は自他ともに知っていること
秘密の窓は自分は知っているが、他人は知らないこと
盲点の窓は自分は知らないが、他人は知っているもの
未知の窓は自他ともに知らないものです
開放の窓にはいる項目が多ければ多いほど自分のことを他人に開示していることになり、開示している分だけの信頼関係ができていると考えられます
対等な人間関係を築くためには自分の嫌なことを開示して開放の窓の中に入れていくことが有効だと考えます
自分の嫌なことは避けて、出来ることで貢献していくこと、断るという権利を当然に行使できる状態になっていることが関係が対等な関係だと考えるからです
自分を客観的にみて、開示するものとしないものをコントロールできることと自分が今まで未知の窓を減らしていくことは自分を形成して、自信を生み出してくれると思うので、良かったら試してみてください