成長の遅さに劣等感を抱かない
早く成長したくて頑張っているけど、自分は全然成長してない。
だけど周りはどんどん先に進んでいて焦る。
そういう時は、自分に劣等感を抱くと思います。
成長速度が速いと優秀そうに見えるかもしれません。
でも、遅くても、ちゃんと前に進めています。
ただ、周りの速度をみて、劣等感を抱いてしまうと、精神的にきつくなります。
でも、その劣等感はなくせます。
この記事では、成長の遅さで抱く、劣等感をなくすための記事です。
劣等感をなくすには、自分を変えるのと他人の速さの理由を知ることが必要です。
自分については後半にして、先に他人の速さの理由について書いています。
この記事の内容は、取りようによっては、成長の遅さに対する言い訳に聞こえるかもしれません。
でも、いつか言い訳を辞めれば、今の劣等感をなくすために言い訳してもいいというのが僕の考えなので、心おきなく言い訳します。
・あの人の成長が早い理由
・成長速度を気にしない
・成長を目的にせず、やりやいことを目的にする
■成長が遅かった僕。
僕の過去の話をすると、大学卒業後、たまたま知り合った人の手伝いという形で法人立ち上げの手伝いをして、その後そのままその法人で仕事をしていた。
将来に不安を感じていたため、それはもうスキルをつける為にがむしゃらにやった。
言われたことは絶対断らなかったし、言われなくても先回りしてやっていた。
その甲斐あってか先に所属していた人よりも、早く成長してリーダーを任されることは多くなった。
でもそこから成長することができなくなった。
慢心とかしてたわけではないと思うけど、やったらやった分だけ成長していたのに、急に成長が遅くなった。
そして自分より成長の早い人を見て、劣等感を抱え始めた。
あの人はなんで、会うたびに成長しているんだろう。
なんで自分は、成長できていないんだろうかと悩み始めた。
その間自分なりに試行錯誤してみてはいたけど、なかなか結果は出なかった。
そして、どうしても成長できなくて、苦しさがピークになったとき、完全に自信を失った。
■あの人の成長が早い理由
学校でも、社会でも同じ土俵に立っているはずなのに、自分より成長の早い人がいます。
職場なら、同じ日に入社し、同じ仕事をしているはずなのに、なぜか自分よりも早く結果を出していく人がいます。
そんなとき、同じ土俵に立っているからこそ、自分と比較してしまって遅い自分のことを劣っていると思ってしまいますよね。
ここで自分を省みて、成長するために頑張ろうとするのはもちろんですが、劣等感を感じていると反省のために自分を客観的に見ることができなるなります。
客観性を欠いた反省は最悪意味のないものになります。
自分を客観的に見れないときは、成長の早い人がなぜ早いのかを考えてみるといいです。
自分は客観的に見れませんが、他人ならば、客観的に見れるのではないでしょうか。
●使えるカードが多い
同じ土俵にいると、そこにいる全員は本当に同じなのか。成長の早さを見てみると、早い人は過去に似たような経験や何かを成し遂げたことが多いことがわかります。
じゃあ結局早い人は優秀で、自分は劣っているのかというとそうじゃなくて、早い人は経験できたラッキーな人なだけです。(もちろんその人たちの努力もあります)
つまり同じ土俵には立っているけど、使えるカードに差があるんです。
要領の良い人は要領よくやる経験が多いし、結果を早く出せる人は結果を出した経験がある。それだけです。
その人が成長の早い理由を考えると、同じ土俵に立っているけど、違う人なんだと思って、比較して、劣等感を抱かなくなります。
ウェブ上で見かける「短期間で成果を上げた」的な人も、一つを見れば確かにものすごいスピードで成果を上げたんだろうけど、実際は他のことで、すでに成果を出していて、その時の経験を生かしているだけです。
なので、そんなすごい人たちと何も経験を積んでいない自分とで、スピードという点で差ができてしょうがないです。
●成長速度を気にしない
前述したとおり、成長の早い人はあくまでカードが多いだけです。
そこを気にする必要はありません。
自分が気にするべきは、今の自分に出来ることを、出来るだけ発揮することです。
その繰り返しが、結局、良い方向に導いてくれます。
「ウサギと亀」において、スピードを気にせず、出来ることをやり続けた亀はちゃんとゴールにたどり着きました。
●周りのプレッシャーを気にしない
プレッシャーっていうのは、だいたい早さを理由にしています。
・上司から早く成長しろと言われる
・親からは大学を卒業したらすぐに就職しろと言われる。
・即レスしろと言われる
ただこと成長においては、早さを求めなくていいです。
僕もそうだったけど、早すぎる成長は地に足ついてなくて、結局自分がキツくなります。
そして早くと急かしてくる人はこっちのペースなんて考えてくれません。
●出来ないで止まらない
成長の遅い自分に劣等感を持つと、自分はできないやつだと、自分で自分にレッテルを張ってしまいます
レッテルを貼ると、自分にできないという制限をかけるので、前に進めなくなります。
出来ないのは、自分のスキルではなく、まだ試していないことがあると考えられるようになると、楽です。
まだ試していないことを試すことを「仮説と実行」と言いますが、それについては後述します。
●歩き続けることが大事
多くのことを途中で投げ出してしまった僕を少し分析すると、少し急ぎすぎたと思う。急いで成長を求めた故にストレスが溜まって、完全にストップしてしまうことが何度もあった。
走っては止まり、走っては止まっていた。
歴史を振り返ると、結局急がなかった徳川が天下を治めました。
天下を急いだ織田はどうなったか。
地に足つけず、朝鮮出兵した後の豊臣はどうなったか。
結果を早く求めすぎると、どこかで無理が生じます。
経験するとわかるのですが、その無理は結局、自分に返ってくるんです。
結局歩き続けることが大事。
■成長を目的にせず、やりたいことを目的にする
僕の失敗は、将来が不安であるばかりに今の自分の目的を成長においてしまったことでした。
早く成長したくて、自分に鞭を打ち、嫌なことでも、時間的に無理でもやったし、なんにでも手を出しました。
ただ僕の場合は、結局成長しなかったし、残ったのは、多くの傷とわだかまりでした。
そこで、気づいたことは、未来のために今自分のやりたいことを無視しても、それは将来のためにならないということ。
今やるなら今やりたいことにするべきで、成長しようという動機はあまり長続きしません。
やりたいことをやっている人間と、やりたくないことをやっている人間、どちらが長く続くかは誰でもわかります。
好きこそものの上手なれという言葉を思い出したいです。
●経験のない自分がすべきこと
とはいっても、成長しなければ、やりたいこともできないかもしれない。
やりたいことをやるために何かをクリアしていかなければいけません。
そのために、するべきことは「仮説と実行」です。
自分のやりたいことをやっていても、壁にぶつかります。
そんな時
・仮説を立てること
・実行する
を繰り返すと、最短距離じゃなくても、壁を乗り越えられます。
そして、それが経験値になります。
仮説と言っても難しく考えずに、こうすればうまくいくかもしれないと、予想するだけでいい。
成長するをスキルを得ると考えて、手っ取り早くやろうとしても、そこに仮説と実行のプロセスがなければ、ハリボテ。地に足ついていません。
成長が遅くても、この経験値がいつか自分を助けてくれます。
今成長の早いあの人を助けているように。
■成長に囚わればければ、頭のモヤモヤのひとつは解決する
人間は誰での無意識のうちに考えているそうで、さらにその大半はネガティブなことらしいです。
人間である以上、本能的にネガティブなことを考えているのに、さらに劣等感を感じていたら、本来考えるべきことを考える余裕はなくなります。
頭のキャパは無限じゃないからです。
考えることができなければ、それは行動に影響し、結果を左右します。
でももし、劣等感を感じることがなければ、その分を仮説を立てて少しでも前進する為に使えるのではないでしょうか。
僕もTwitterやニュースを見て、人の成長や成果と自分を比較してしまいますが、あくまで自分は自分ということを忘れずにいたいです。