えるばブログ

3年前の自分に言いたい人間関係・性格との向き合い方を書くブログ

ネガティブとどう付き合っていくか

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気付いた時にはネガティブ思考だった。
何かあったとき、ポジティブに考えるよりも、後ろ向きになってしまう。

高校中学では、自分のネガティブさを自覚しながらも、周りに相談したことがなかった。
相談しようとも思わなかった。



だけど、大人に近づくとネガティブさは不利に働くのではないかと、これまたネガティブを発揮して不安になった。

なので、意を決して「ネガティブなんですよね〜」と、一緒に仕事をしていた一個年上の先輩に話してみた。
返ってきたのは、ポジティブに考えろよというありがたくもありきたりな言葉と超絶ポジティブ人間を紹介してもらうということだった。



超絶ポジティブ人間であるその人は、僕とは逆に物事を前向きに捉えるらしい。
そんな真逆の人に先輩にしたのと同じように、「ネガティブなんですよね〜」と言ってみた。

第一声は「なんで?笑」だった。半笑いである。

曰く、ポジティブに考えようとすれば、自然とポジティブシンキングになるらしい。
自他共に認めるポジティブな人の言葉なので本当なんだろう。
リフレーミング入れる

だけど、根っからネガティブな僕は、その言葉を聞いて、頭では「本当かよ」と思った。

でもとりあえず「なるほど、ありがとうございます」という社交辞令と、相談した手前もあるのでとりあえず実践してみよう。という決意をした。



決意をして数日ぐらいで、実践の機会はすぐにきた。



仕事で失敗した。
周りは特に気にならなかったみたいだけど、僕にとっては失敗だった。

失敗した後に、チャンスだなんてある意味ポジティブな発想をして、相談から時間も経っていなかったので、早速ポジティブシンキングしてみた。



とはいっても、仕事の失敗に対して、どう考えればいいかわからなかった。自分は悪くないと思うのか、それとも、経験値だと思うのか分からなかった。(今思えば後者だったなと思う)

わけがわからなくなったので、心の中で「ポジティブだ!ポジティブ」と唱えることにした。



ただ言葉を連呼しているだけだったけど、こんな適当な言葉でも、なんと効果はあった。

「ポジティブ」と唱えた後、いつもの気分の落ち込みはなく、次頑張ろうと思えた。
これがポジティブか、教えてくれた人、紹介してくれた人に感謝だ。



これで自分もポジティブ人生だ。もっと早くやればよかったなんて思っていた。
しかし、僕のポジティブ感覚は長くは続かなかった。というか、1日も持たなかった。



次の日の朝は、最悪だった。

仕事の失敗に対しての反省点は出てくるし、できなかった自分への恥ずかしさが溢れてきた。

正直いつものネガティブより酷かった。

無理をしてポジティブになろうとしたからこそ、感じる反動だったのではと思う。

たぶん、反動に慣れて、このポジティブとネガティブの波を乗りこなして徐々にポジティブよりの思考になっていくんだろうけど、僕にそんな余裕はなかった。

こんなにきついなら、ポジティブシンキングなんてやめようと思った。自分には向いていない。

 

■ネガティブ思考を変換する

少し話はそれるけど、ネガティブ思考をポジティブ思考にするリフレーミングいうワークがある。

ネガティブかポジティブかは、捉え方次第で、ネガティブに考えているのは、そういう視点だから、ポジティブに捉え直すというワークだ。



例えば、

失敗した
彼女に振られた
ネガティブだ


上記のネガティブ思考をしたときに、リフレーミングをすると、

失敗した → 失敗したけど、経験した
彼女に振られた → 新しい恋ができる
ネガティブだ → 物事を慎重に遂行する


とポジティブになるように物事の良い面にフォーカスするという手法だ。
やってみると確かにこんな捉え方あるなと楽しくなってくる。



ただこのワークを日常生活のいろんなところが気になってしまう人がやると、キャパオーバーになって、めんどくさくなる。

ポジティブな人が物事→ポジティブと捉えるところを、物事→ネガティブ→ポジティブと、一回多い思考をするというのは、疲れる。



リフレーミングは他の多くの方法と同じように、続けていくことで自然とネガティブを消していけるんだろうけど、なかなか続かない。優先度が高くならない。

ネガティブが良くないと思っていても、ポジティブになりたいとは思っていないからかもしれない。
ということで、リフレーミングも続かなかった。


リフレーミングは、すぐに終わる自分の性格や資質を捉え直す作業でなら、より良い効果を発揮する。


■ネガティブとどう付き合っていく

ポジティブでは、自分のネガティブに負けると経験して、ずっとネガティブのままだと、ネガティブに考えていたけど、『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』以下の言葉が書かれていて、楽になった。

 

 

性格とは形状記憶合金みたいなもので、元々の形は変わらない。

『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』 より引用

結局、今回の人生でこの形状記憶合金から下りられないんだ。と自分を変えることをあきらめ、自分の性質を受け入れることにした。

『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』 より引用


ちなみにWikipediaによると、形状記憶合金とは、ある温度(変態点)以下で変形しても、その温度以上に加熱すると、元の形状に回復する性質、形状記憶効果(SME)を持った合金のことらしい。

多少の変化はあるけど、一定以上変化しようとすると、元に戻るということなんだろう。
まあ、詳しいことはいい。



『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』によると、若林さんは、自分を変えようとするのではなく、諦めるようにしてから、負の感情を有効利用できるようになったという。



この本を読んで僕は、性格上仕方がないのだから、ネガティブになるのはいい。問題はネガティブ思考を繰り返していくことだと思った。

ネガティブ思考を繰り返して、負の感情に飲み込まれることこそが、ネガティブ思考の人を生きづらくしている。



なので、ネガティブな人は、出来るだけ早くネガティブ思考を止めて、帰ってくることで、ネガティブ思考を乗りこなすことが出来る。
これができると、ネガティブをコントロールできるようになったと言える。



では、どうやってネガティブ思考から帰ってくるのか。

これまた『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』だけど、この本の中で、ネガティブを潰すのはポジティブではなく、没頭だと書かれている。



ネガティブな時、僕はだいたい、過去か未来のことを考える。
一方、没頭していると、今目の前のことを考える。

没頭するとは、過去と未来を考えないことなんじゃないだろうか。



ネガティブ思考が下に掘っているとしたら、没頭しているときは、上に掘っている。


一度ネガティブに掘った思考を止めて、没頭した後には、上に掘るのでいつのまにか平常な位置まで気分を戻してくれる。
上に掘ること自体が、発散になっているのかもしれない。



じゃあ、没頭できることって何なのか。

人それぞれ違うけど、だいたいは手を動かすことがいい。


映画や漫画というみるや音楽を聴くだと一度は忘れるけど、どこかで連想してしまって、また過去や未来の思考に戻ってくる。あとは釣りもやったけど、似たような結果だった。

本当に目の前のことに集中できるのは、料理くらいだろうか。包丁を持っているときは野菜に、火を入れているときはフライパンに集中している気がする。

後はやったことないけど、DIYとかやってみたい。



ちなみに、若林さんは没頭ノートというものを使いこなし、ネガティブになったとき、没頭するものあらかじめ用意しておくらしい。


没頭すると、ネガティブになっても、すぐに戻ってこれて、ネガティブをコントロールできるようになる。
コントロールできるようになると、負の感情に飲み込まれないので、生きやすくなる。


■最後に

最近は、本屋やネット記事では、ネガティブだからこそうまくいく的な本もあるので、ネガティブな人も世の中には必要なのではないか。
自分がネガティブなのでそう信じたい。

ただ、ただのネガティブだと本人も周りもつらい。

なので、正確にはネガティブをコントロールできる人が必要なんだと思う。

コントロールもまた、大変そうだけど、無理にポジティブになるよりましだ。