反抗期をいい子ちゃんで過ごした時の弊害
反抗期っていうのがあってだいたい思春期ぐらいに起こって、どちらかというと悪いイメージがあります。
日本だと親の言うことが価値観として根付いていたので。
だけど反抗期を経た人の方が将来、親や社会とうまくやっているような気がしています。
僕は朝ドラを見るのですが、ヒロイン達はどこかで親と袂を分かっている印象です。(逆に大河は親が強いイメージです)
漫画やアニメだとそもそも親が出てこないことが多いです。
思春期に親とうまく距離を置けた人がしっかり社会で生きていることが多いです。
なのでもしかしたら反抗期というのは、成長の過程で必要なのかもしれません。
逆に反抗期を経験しないまま大人になると、精神的な発達が不十分のままになって、社会に出てから苦労するパターンをよく見かけます。
もちろん反抗期を経なくても立派になる人はいると思いますが、成長と因果関係があるかもしれません。
僕自身が反抗期を経験していないので、どうして反抗しなかったのか、反抗しなかったメリット、デメリットを書きます。
反抗期がないと価値観の形成に失敗する
反抗期は、自分の価値観と親の価値観との衝突です。
価値観は自分の経験や感じたもので形成されていくと思います。
まったく同じものをみて生活する人はいないので、当然価値観も多様化していき、全く同じ価値観の人はいないはずなんです。
それはもちろん親だとしても。
そこで起こる衝突することによって価値観が形作られていくことになるのですが、ここで衝突が起こらないこともあります。
子どもが親に遠慮していると、子どもは親へ感情をぶつけなくなります。
そこで遠慮が起こると、他人に対しても遠慮するようになり、自分の価値観が形成されなくなります。
また、価値観が形成されないので、衝突を避けるようになります。
そして、反抗期をうまくできないと、親と一人の大人として対等に接することができなくなり、いつまでたっても親と子の関係のまま、年齢だけは大人になっていきます。
反抗期を経ないまま社会に出ると様々な弊害が起こります。
上司や同僚のにした従うだけになってしまって、自己主張ができなくなります。
一番身近で、自己主張が容易なはずの親子関係で出来なかったものを、他人相手にいきなりできるようになるのはなかなか難しいです。
自己主張が苦手なので、周りからいい人と言われるけど、特徴がないように思われて、いいように使われたり、
そもそも自分の価値観を外に出せない我慢した状態が続くので、生活しているだけでかなりのストレスになります。
何かを押し付けられたとしても、我慢してやってしまいますが、ただ断われないだけなので、内心嫌な気持ちが残ります。
我慢した状態を続けていますが、別に我慢強いわけではないので、虐げられることが続いていると、最終的には感情が爆発し、無気力が襲います。
そのあとは、その環境からフェードアウトし、引きこもりやうつ病にというケースも耳にします。
テレビだと、いわゆるヤンキーみたいな人が、親に暴力をふるったり、非行に走ったりするということが印象付けられて、
これをやってしまうと親が悲しむなと子どもながらに思っていた僕は、どんなことがあっても、反抗せず生きてきました。
だけど、いつのまにか親の価値観とは違うと自分でわかっていても逆らえない、そして、自分って何が好きなんだっけと思うようになったまま20歳を越えました。
社会に出てみると、意見や価値観の衝突は当たり前に起こるのに、その衝突をうまくかわしていくことができず、他人の価値観に縛られてばかりで、余計に苦しい時間を過ごしました。
子ども頃親に迷惑をかけたくないと思って生活していましたが、大人になってからそういう心によって起こしてしまったことで、迷惑をかけてしまいました。
そこで、ようやく自分の価値観で生きていなかったことに気が付きました。
本来なら高校生ぐらいにはみんなが気づいているようなことだと思います。
親の価値観から離れるためにやっていること
とはいっても、中学生に怒鳴り散らしたりすることは、理性のストップがかかってできません。
そこで、基本的に親であろうと、自分に実利がないことは断っています。
まだまだやっていてきついですが、このきつさに堪えないと自分を形作ってはいけない気がします。
今までは親に育ててもらった感謝があるので、恩を返すために頼み事はなるべく断わってこなかったのですが、
今返すことをやめることにして、返せるようになったときに返すことにしました。
なんだかリハビリみたいですが、このステップが重要だと考えています。